お気軽ビオトープ

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0.お気軽ビオトープの5か条


【その1】なるべくお金をかけない


複数の生物や植物が共存して生態系を形成するのがビオトープですから、食物連鎖や弱肉強食が基本です。 そのため、ペットショップなどで購入した高価な生物や、貴重な植物などを投入すると、とても悲しいことになる可能性があります。 ビオトープは、特定の生物を育成・繁殖するものではなく、ビオトープ全体の生物の共存を目的としていることを忘れてはなりません。 言ってみれば【盆栽】、あるいは【自然環境のミニチュア】と捉えたほうがいいと思います。

お金をかけずに、近所の水辺から取ってきた植物や、すくって来た魚などでビオトープの生態系を構成することにより、 地域の気候や植生に合ったビオトープを作ることができます。また、実際の水辺から採集する過程を通じて、自然環境を観察することになりますから、 そこから多くの知見を得ることが出来るでしょう。

...余談ですが、私は『白めだか』を入れていましたが、鷺(サギ)がやってきて食べられてしまいました。

【その2】コンセプトが大切


ビオトープ=様々な植物や生物が共存する空間...ですから、より多くの種類の生物が共存できるビオトープこそ、 良いビオトープであると言えますが、むやみに何でもビオトープに入れれば良いというわけではありません。 明確なコンセプトを決めておかないと、ただの雑多で見苦しい空間になるばかりでなく、 大きくバランスの崩れた生物空間になってしまう可能性があります。

コンセプトがないビオトープを作る最初の動機としては、「アサザが育てたい」、「睡蓮の花が見たいんです」、「めだか飼いたい」ということが多いと思うのですが、 そういうひとつ動機のみでビオを作るのでは、多くの生き物が共存するビオトープとしてバランスを欠いた空間になってしまいます。てか、私はなりました。

そこで少し発想を変えて、「睡蓮の花の咲く空間を創りたい」・「めだかの泳ぐ空間を創りたい」と考えてみてください。 つまり、入れる動植物をメインに考えるのではなく、そのビオトープ空間のあり方を先に考えるということです。 例えば、「水練の咲いている池」だとか「タナゴの泳ぐため池」だとか、どこの池の環境を再現するのか、 どこの水辺をイメージできる空間を創るのか、そういう部分からコンセプトを考えるとよいかもしれません

ビオトープを作る前に、容器大きさや気象条件などを考慮に入れた上で、ビオトープのコンセプトを決め、 植物が繁茂することをイメージした上で、植物や生物を投入しましょう。植物が予想以上に繁茂したときは、 コンセプトに沿って間引きすることも重要です。

【その3】四季の変化を理解する


ビオトープを始めた頃は、なかなかメダカやエビが増えなかったり、植物が増えなかったりで、 焦ったりするかもしれません。しかし、大抵季節が来れば、もういやと言うくらい繁茂することになるでしょう。 夏には地味な花や可憐な花が咲き、秋に種をつける草もあれば、根が越冬して春にまた芽が出てくる植物もあります。 (その場所で越冬した根は強靭な生命力を発揮するようです)夏にかけて、アオミドロが発生したりもします (それを隠れ家にして、微生物や稚魚が育ちます)。全部楽しいです。


【写真:プラ舟ビオトープの一年を通した変化】
また、冬場には、越冬できない弱い魚が死んだり、タニシが殻になってしまったりもします。 しかしそれは、自然界におけるルールなのです。残酷なようですが、綺麗な花が咲いて喜ぶのも四季の変化なら、 冬に魚が激減するのも四季の変化なのです。一年を通した変化に一喜一憂すれど、むやみに保護しないというのがビオトープの掟です。

ただし、あまりに見苦しい場合や、気に入らない場合は、一部作り直したり、間引きしたり刈り込んだりすることも必要です。その辺はバランスの問題かと思います。

【その4】放置すれども、飽きない


お気軽とは言え、ビオトープである以上、人間が介在しないで生態系が維持されることが、一つの完成系です。 しかし、現実としては、自然空間とは切り離された人工空間ですので、自然界では有りえない水温上昇や、水面の低下等があるわけです。 そのような「人工空間であるが故の変化」に関しては、ある程度世話をしなくてはなりません。

そういう意味で、放置を基本とすれども飽きてしまわないことが重要です。ぶっちゃけ言えば、「水だけは絶やすな」ってことです。

【その5】むやみに放流しない


買って来た魚や、遠くで採ってきた生物や植物が増えすぎると、殺しちゃうのは可哀想だし、だからといって、貰い手がすぐに見つかるとも限りませんから、まあ、誰しも近くの川に放流したりしたくなるものです。でもソレをやっちゃうと、生物が何千年もかけて作り上げてきた地域性(生物多様性)を破壊しかねません。実際破壊するかどうかはわかりませんが、ブラックバスやアメリカザリガニなどの外来種の例をみていると、危険性が高いような気がします。

「お金をかけない」でも触れましたが、「増えたらどうする?」って部分も考えると、やはり、増えたら元居た場所に還元できる「近所で採ってきた植物や生物」をチョイスするのが賢いかもしれません。

まあ、増えちゃったら、当サイトの【物々交換掲示板】で、引き取り手を探すのも、一つの手段です。いや、その....よろしくお願いします。

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もくじ


0.はじめに
 ・お気軽ビオトープの5か条
1.ビオトープの設置
 ・ビオトープ設置の基本法則
 ・ビオトープの容器の種類
 ・地形の作り方
 ・ビオトープ向の水を作る
2.植物のあれこれ
 ■ビオトープの植物
 ・増やし方
 ・肥料は必要か?
 ・増えたらどうする?
3.生物のあれこれ
 ■ビオトープ向の生物図鑑
 ・微生物の繁殖方法
 ・生物別の育成&繁殖
4.その他のノウハウ
 ・夏の温度対策は?
 ・冬はどうする?
 ・雨水の利用方法
 ・水流を作る方法
 ・池の作り方

内容について


個人の趣味の範囲でお手軽に楽しむビオトープの作り方、維持の仕方、楽しみ方について、失敗を繰り返しながらも維持した経験を元に説明しております

あくまで私の実体験と経験則に基づいて作成しておりますので、実際の設置については自己責任でお願いします。「おまえの言うとおりやったら、メダカが死んだじゃないか!」と怒られても困りますよ。
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